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キリストのきよめの血

「13 儀式的に汚れている人に振りかけられた山羊や雄牛の血、雌牛の灰は、彼らを聖なるものとし、外見上は清くなります。

14 それでは、永遠の霊によって汚れのないご自分を神にささげられたキリストの血は、どれほど私たちの良心を死に至る行為から清め、私たちが生ける神に仕えることができるでしょうか。」 ヘブル人への手紙9:13-14

ヘブル人への手紙の著者は、当時の迫害されているユダヤ人クリスチャンに、旧約聖書の律法ではなく、キリストこそが神の究極の救いの計画であることを再確認させようとしています。たとえ落胆していても、神を喜ばせるために旧約聖書の時代に行われていた虚しい慣習や儀式を再び行うことは避けるように諭しています。

 著者は、キリストの犠牲が旧約の動物の犠牲よりも優れているということを述べています。旧約時代の祭司は、民の罪のためだけでなく、自分の罪のためにも、絶えずいけにえをささげなければなりませんでした。しかし結局、動物の死は、人間の罪悪感を和らげ、旧約の律法を成就させる役割しか果たせませんでした。動物の血だけでは、人の内側(魂)に変革をもたらすことはできなかったのです。

それに対して、キリストの犠牲は完全で罪のないものでした。キリストの十字架の死は、すべての人の罪に対する永遠の贖いを約束しました。ヘブル人への手紙9章14節において、著者はキリストの犠牲の重要性を強調しています。”永遠の霊によって、傷のないご自分を神にささげられたキリストの血は、どれほど私たちの良心を死に至る行為から清め、生ける神に仕えることができるでしょうか!”

キリストの犠牲にとって重要な“血”(血液)は、人体の機能としてもまた重要な役割を果たしています。「ホメオスタシス」とは、体内環境を非常に狭い範囲で一定に保つために働く体の機能を表す言葉です。基本的に、水や血液などの体液の濃度、量、化学的組成が正常な場合、変化することは人体にとって不健全なものです。体内のホメオスタシスを維持するために重要な役割を果たしている臓器の一つが腎臓です。

腎臓の中にあるネフロンは、血液中の老廃物や余分な物質を除去する過程で尿を生成する機能構造です。人間の腎臓には、1つの腎臓に約100万個のネフロンがあります。腎臓は、尿を生成し、体内の老廃物や過剰なミネラルイオン、過剰な水分を排出します。腎臓の主な機能は、体内の水の量を調節し、血液中のミネラルイオンの濃度を保つことです。また、老廃物を排出し、同時に有用な物質を取り入れています。

                       ネフロンの解剖学

老廃物を含んだ血液がネフロンに入ると、半透膜の糸球体でろ過されます。この時、血液中の赤血球や大きなタンパク質は大きすぎてボーマン嚢へろ過されません。 一方、ナトリウム、カリウム、カルシウムなどのイオンや、水、ブドウ糖、タンパク質の構成要素であるアミノ酸などは、十分小さいのでボーマン嚢へとろ過されていきます。 そしてこれらはろ液と呼ばれる混合物(原尿)となります。糸球体から出たろ液(原尿)は、次に尿細管に入ります。そこでは、ろ液(原尿)に含まれるグルコース、アミノ酸、ビタミンなどの重要な栄養素が血管内へ再吸収されます。これらの栄養素は血液に戻り、その後必要な場所に運ばれていきます。

ろ液(原尿)が尿細管のループ(U字型)を下り、また上ってくる間に、水分と塩分の濃度が調整され、健康的な血液量が維持されます。 尿細管のループは、それぞれ塩分や水分に対して透過性があり、適切な量の水分と塩分が血液に戻されるようになっています。 老廃物や過剰な水分と塩分は、尿となってネフロンから排出されます。尿は、複数のネフロンによって腎盂で合流する集合管に排出され、その後、尿管に入ります。この尿管は二つの腎臓にそれぞれあり、腎臓から出た尿を膀胱(体外に尿が排出されるまでの貯蔵場所)まで運ぶ働きをしています。

今回は、腎臓という素晴らしい臓器のほんの一部をご紹介しました。 ネフロンの糸球体は、血液が赤血球を失わないようにざる状にデザインされています。それだけではなく、腎臓内の細胞が血液中の酸素濃度の低下を感知すると、ホルモンを生成・放出して骨髄に移動させ、新しい赤血球の生成を促す、という優れた機能も備わっています。 また、毛細血管が尿細管の周りを取り巻いているため、水分と塩分の交換がスムーズに行われます。だから、腎臓から出て体内循環に戻る血液の濃度が薄すぎず、濃すぎず、ちょうど良い状態になっているのです!

血液は、このような複雑なプロセスを通って、不純物のないきれいな状態を常に保ち続けているのです。そして、私たちに贈られた神からのギフト(イエスの十字架の血)も、このように汚れのないきよめられた心を常に保ち続けてくださっているのです!キリストの十字架上の犠牲は、単なる(外面的な)愛の表現ではありません。私たちのために流されたキリストの血によって、私たちは深く永続的な(内面的な)変化を経験できるのです。ホメオスタシス(恒常性維持機能)は、私たちの体の中で良いものをバランスよく保ち、悪いものを排除する機能ですが、ヘブル人への手紙の著者は、私たちの霊的な歩みにおいてもホメオスタシスのような働きを常に持ち続けていくことを勧めています。

血液は、腎臓の働きによって徹底的に不純物がとりのぞかれていますが、感謝なことに、私たちには、神と人生を歩む時に問題となる不純なものや有害なものを取り除くために、神の恵みが与えられています。テトスへの手紙2章14節には、「私たちの偉大な神であり、救い主であるイエス・キリストは、私たちをすべての不法からあがない出し、善いことを熱心に行う選びの民をご自分のものとしてきよめるため、私たちのためにご自分をささげられたのです。」と書かれています。

あなたは今、良心の呵責に耐えながら生きていたり、どうしても自分を取り戻すことができずに落胆していたりするでしょうか。「赦されること」や「きよめられること」は、自分の意志でできる範囲を超えて働かれます。あなたの体のことは、腎臓に任せましょう。そしてあなたの心のことは、神様に任せていきましょう。

神様はあなたをゆるしてくださいます。

神様はあなたの心のけがれを取り除いてくださいます。

神様はあなたを癒してくださいます。

そしてあなたが神様を求め続ければ、神様はあなたをきよめてくださいます!

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