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傷跡

19 同じ日曜日の夕方のことです。弟子たちは、ユダヤ人を恐れて戸にしっかりかぎをかけ、肩を寄せ合うようにして集まっていました。その時、突然イエスが一同の中にお立ちになったのです。「平安があるように。」イエスはまず、こうあいさつされてから、20 手とわき腹をお見せになりました。主を見た弟子たちの喜びは、どれほどだったでしょう。(ヨハネの福音書20:19-20 JCB)

復活されたイエス様の栄光の体に、なぜ十字架にかけられた時の傷が残っていたのか、不思議に思ったことはありませんか?なぜ神様はその傷跡を癒さなかったでしょうか?

神様は、イエスが私たちの罪の償いのために十字架上で苦しまれたこと、それを私たちが忘れないよう傷跡を残されたのです。 イエスの教会は永遠に、キリストの体の傷跡を見て、彼が私たちのためにしてくださったことに感謝の礼拝を捧げるのです。 しかし、それだけではありません。 イエスは私たちも傷跡を持つことを予期しておられます。 復活したキリストは、福音を人々に伝えるために弟子たちを世界に送り出したとき、忘れがたい、視覚に訴える教えを与えました。

21 イエスはもう一度言われました。「平安があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わします。」(ヨハネの福音書20:21JCB)

次の聖句では、使徒パウロがガラテヤのクリスチャンたちに向かって話しています。 彼らは、キリストを信じるようになった異邦人が、割礼を受ける必要があるかどうかについて議論しています。 ユダヤ教の律法では、割礼は生後8日目に行われ、神とアブラハムとの契約を身体に表現するものとされています。この議論は、改宗したユダヤ人と異邦人の両方から構成されていた、初代教会で起こった数多くの議論の一つでした。どのような宗教的、文化的儀式を残す必要があるのでしょう?

パウロは、その信仰のために迫害され、布教活動中は石打や殴打を受けたので、多くの傷がありました。 しかしそれを隠す必要はありませんでした。イエスと彼の関係の証だったからです。彼はこう書いています。

14 しかし私は、主イエス・キリストの十字架のほかに、誇るものなど何もありません。十字架によって、私は、この世のものすべてに対して興味を失ってしまいました。この世も、私に対する興味をすっかり失ってしまったのです。15 割礼を受けているかいないかは、いまは全く問題ではありません。大切なのは、私たちがほんとうに別の新しい人に作りかえられているかどうか、ということです。16 どうか、この原則に従って生きる人々、そして真に神のものとなった人々に、神のあわれみと平安がありますように。17 もう二度と、こんな問題で論じ合わなくていいようにしたいものです。私の体には、イエスに敵対する者からむち打たれ、傷つけられた跡が残っていますが、それこそ、キリストの奴隷であることのしるしなのですから。(ガラテヤ人への手紙6:14-17 JCB)

あなたはどこかに傷跡がありますか?その傷がなぜついたのか、説明することができますよね。私の右目の上には「グーフィー」と名付た傷があります。オルランドのディズニー・アニマルキングダム・テーマパークで転んだときのものです。地面に打ち付けたときに眼鏡が壊れ、そのガラスのかけらで瞼を切りました。傷口は縫合され、目には何の影響もなかったので良かったと思っています。

人工膝関節置換術の傷跡は高齢者に多いのですが、ACL(前十字靭帯)手術の傷跡は少年や若年層のアスリートによく見られます。傷跡を目立たなくするために治療する人もいれば、そのままにしておく人もいます。 インドにビザの申請する際、個人を特定できる目に見える特徴を加えるのですが、申請者は傷跡を記入することが多いようです。

人間の皮膚は約30~40日ごとに再生するならば、なぜ傷跡は消えないのでしょうか?実は、すべての皮膚細胞が周期的に入れ替わるというのは正しくないからです。表皮細胞だけがそうで、30~40日生きて表面から剥がれ落ちていくのです。しかし、皮膚は表皮と真皮からなり、傷跡は真皮にある高密度な線維組織でできているのです。

この写真は、皮膚の2つの構成要素を表しています。特にここでは、真皮の部分はすべて瘢痕組織(はんこんそしき:損傷から治癒する過程の組織)で、損傷を受けていない真皮であれば、これほど密になることはありません(次の正常な皮膚の写真と比較してみてください)。一番上の緩い繊維状のものは、剥がれ落ちる途中の死んだ表皮の細胞で構成されています。

では、傷ついた部分の真皮が密になる原因は何でしょうか?真皮層に傷がつくと、皮膚はその傷を修復するために新しいコラーゲン線維を形成し、その結果、傷跡ができるのです。コラーゲンは皮膚に存在する天然のタンパク質です。しかし、傷が治る過程でコラーゲンが過剰に生成されると、正常な組織の再生が阻害されます。この過程で、周囲の組織とは異なる質感、色、質を持つ新しい瘢痕組織が生まれます。肥厚性瘢痕は、火傷や外科的切開によって、張りのある皮膚にできる厚く盛り上がった傷跡です。 萎縮性瘢痕は、皮膚が組織を再生することができないため、皮膚組織の正常な層より下で治癒する、へこんだり陥没した傷跡です。

どんなタイプの傷跡であっても、それは人間の肌が傷を治す自然な方法です。傷跡が美しいものであることはほとんどありません。「傷跡」という言葉にさえ、否定的な意味を含んでいます。ディズニーの悪役といえば、映画『ライオンキング』に登場するライオンのスカーが有名です。しかし、傷跡は開いた傷口をふさぐという、命を守る役割を担っているのです。皮膚が、病気を引き起こす外からの侵入物に対する、防御の最前線だということを忘れないでください。

皮膚が肉体的な病気に対する防御の最前線であるとすれば、神はいかなる霊的な攻撃に対しても私たちの最初の防御線であり続けます。私たちが、傷跡なしに怪我から回復することはないように、イエスが罪と死に対して戦った戦争は、その傷跡を残しました。傷跡を残すようにしたことで、神様は私たちに、イエスが戦い、戦い続け、そして常に勝利していることを思い出させているのです。

しかし、イエスの戦いには代償が伴いました。

最後に、このブログのための2つの聖句、ヨハネによる福音書20:19-21とガラテヤ人への手紙6:14-17を読み直してください。そして、マイケル・カードが歌う “He Will be Known by His Scars” を聴いてみてください。聖霊があなたを祝福し、イエスがあなたをどれほど愛しているかを知って、あなたに希望を与えてくださるよう祈ります。イエスは、あなたがこの地上で勝利に満ちた人生を送り、そしてイエスと共に永遠の命を得ることができるように、ご自分の命を与えてくださったのです。

https://www.youtube.com/watch?v=EVDxH0U-DBo

https://www.microscopyu.com/gallery-images/scar-tissue-at-10x-magnification-1

1Key, Stan. Face to Face. (The Francis Asbury Society, 2015), 218.

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