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母国語

聖霊が五旬節の日に降臨される。

 1 五旬節の日になって、皆が同じ場所に集まっていた。2 すると天から突然、激しい風が吹いて来たような響きが起こり、彼らが座っていた家全体に響き渡った。3 また、炎のような舌が分かれて現れ、一人ひとりの上にとどまった。4 すると皆が聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、他国のいろいろなことばで話し始めた。

5さて、エルサレムには、敬虔なユダヤ人たちが、天下のあらゆる国々からきて住んでいたが、6 この物音がしたため、大勢の人々が集まって来た。彼らは、それぞれの自分の国のことばで弟子たちが話すのを聞いて、呆気にとられてしまった。7 彼らは驚き、不思議に思って言った。「見なさい。話しているこの人たちはみな、ガリラヤの人たちではないか。8それなのに、私たちそれぞれが生まれた国のことばで話を聞くとは、いったいどうしたことか。

9 私たちはパルティア人、エディア人、エラム人、またメソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントスとアジア、10 フリュギアとパンフィリア、エジプト、クレネに近いリビア地方などに住む者、また滞在中のローマ人で、11 ユダヤ人もいれば改宗者もいる。またクレタ人とアラビア人もいる。それなのに、あの人たちが、私たちのことばで神の大きなみわざを語るのを聞くとは。」(使徒の働き2:2-11 新改訳2017)

「母国語」という言葉を聞いたことがありますか。聖句8節では 「母国語」、11節では 「自分の舌」と書かれていますね。「母国語」とは、その人の第一言語という意味です。

神は舌を創り、多くの機能を持たせました。 舌は、噛むこと、飲み込むこと、味わうこと、そして言語音を形成し、話すときに役立ちます。 今回のブログでは、言語形成における舌の重要性に焦点を当てます。

高校時代、私はラテン語を勉強しました。 当時は、ラテン語の知識が将来のキャリアにどれほど重要な意味を持つか知りませんでした。私は高校の理科教師を退職していますが、そのキャリアのほとんどで、生物学、解剖学、生理学を教えました。 これらの理系講座は、主にラテン語に基づく新しい用語が数多く出てくるため、内容は難しいものでした。ラテン語の知識があったからこそ、自分自身で内容を学びながら、生徒たちにも効果的に教えることができたのです。よく生物学用語のラテン語の語源を用いて、生徒が用語を覚えるだけでなく、理解しやすくしました。例えば、関節を意味するラテン語の語根「arthro」は、関節肢(脚や触角)を持つコオロギやロブスターなどの節足動物門の名称(the Phylum Arthoropoda)として使われています。また、炎症を意味する語根「itis」は、「arthr」と結合して、一般的な症状である‟関節の腫れ”を表す「arthritits」(関節炎)となっています。

私たちは、話す言語によって舌をさまざまに使い、独特の音を出しています。舌は随意筋であり、丈夫な組織と粘膜の網目によって口腔内に固定されています。舌の前方を、つなぎとめているロープのようなものは、「舌小帯」と呼ばれます。口の奥では、舌は舌骨に固定されています。舌骨は首の前方、下顎のすぐ下に位置しています。 舌の裏側の重さを支えることで、発声に重要な役割を担っています。舌骨は、人間の骨の中で唯一、他の骨と関節でつながらず、筋肉、靭帯、軟骨で結合しているユニークな骨です。この特殊性のため、「自由に浮いている」と表現されることもあります。舌骨は下の写真で赤い影で示されています。

日本語の音を作る時には、口唇・舌・下あご・軟口蓋が活躍します。 口唇を使う音には「パ行」や「バ行」、「マ行」があります。舌は先を使えば「タ行」や「ナ行」、奥を使えば「カ行」など、使う場所を変えて出したい音を調節しています。軟口蓋とは上あごの奥にある柔らかい部分です。この部分の運動によって鼻から抜く音(マ行など)と抜かない音(パ行・バ行など)を出し分けています。下あごは、口唇や舌の運動と協調して、音に合わせて口の開き方を調節しています。

(テーマパーク8020より引用 https://www.jda.or.jp/park/relation/language_01.html)(C)Japan Dentist Association All Rights Reserved.

新しい言語を学ぼうとしたことがあるなら、正しく発音するのは信じられないほど難しいことをご存じでしょう。何年もの(もしくは何十年)の間、特定の音を出してきた後で、舌の筋肉を違った動きに挑戦させ訓練することは、練習と(そして勇気!)が必要です。このことで、「使徒の働き」のその一節がいかに素晴らしいことなのかわかります。この情景を思い描くとき、エルサレムを訪れた人々は、自分たちの言葉で福音を聞いただけでなく、その発音もぴったりだったのではと想像してしまうのです。

ウィクリフ・グローバル・アライアンスによると、聖書全体は724の言語に翻訳されているそうです。 新約聖書はさらに1,617の言語に翻訳され、聖書の一部分は1,248の言語に翻訳されています。世界中の人々に福音を伝えるために、どれだけの人々が尽くしてきたか、ちょっと考えてみてください!

宣教師とその通訳者は、他の国で異なる言語を話す人々に福音を伝えるために重要な役割を果たしていますが、自分の国にも「母国語」を共有できない人々がしばしば存在するのです。5年前、私はコロンビア出身の親友を先生に、スペイン語を勉強し始めました。当時は、もしかしたら神様が私をスペイン語圏の宣教師にするために準備してくれているのかもしれない、と思っていました。 しかし、結局のところ、私の宣教の場はまさにここ、私の住んでいるところにあるのです。 ヒスパニック系の高校生に、数学と科学を個人的に教え始めて今年で3年目になります。 生徒たちが高校生活で成功できるよう手助けできる機会を与えられたことをとても感謝しています。私が彼らの言語をよりよく学ぶために舌を鍛え続けている間も、彼らが私を通してキリストを見てくれることを願っています。

すべての創造物がそうであるように、神は私たちの体のすべての部分を特別な目的を果たすために造られました。舌には、祝福と、罵り、痛みまたは癒すための驚くべき力があります。最終的には、たとえ言葉がなくても、パウロの宣言にあるように・・・・ 10こうして天上のもの、地上のもの、地下のものがすべて、イエスの御名にひざまずき、11 すべての舌が、「イエス・キリストは主である」と公に宣べて、父である神をたたえるのです。 (フィリピ人への手紙2:10-11 新共同訳2017)

・・・・と、ここに向かって、他の人々を促すような生き方ができるようになるのです。

Illustration 142193269 / Anatomy Tongue © Medical Stocks | Dreamstime.com

Illustration 155218917 / Anatomy © Sebastian Kaulitzki | Dreamstime.com

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