私たちの父である主は、私たちと相互の関係にある。主は、イエスと聖霊とともに三位一体を構成している。神の子としての私たちと、主は関係を結びたがっておられ、私たちとのコミュニケーションを望んでおられるのだ。聖書には、神が自分の子供たちとコミュニケーションをとる話がたくさん出てくる。 父なる神が私たちと交信する一つの方法は、夢を通じてなされる。
ヨブ記33章14-18節では、神は夢や夜中の幻の中でヨブに語りかける。ヨブの夢には警告が含まれ、人々を不義から遠ざけ、高慢から遠ざけ、命を守るのである。
14 神は一つのことによって語られ また、二つのことによって語られるが
人はそれに気がつかない。
15 人が深い眠りに包まれ、横たわって眠ると
夢の中で、夜の幻の中で
16 神は人の耳を開き
懲らしめの言葉を封じ込められる。
17 人が行いを改め、誇りを抑え
18 こうして、その魂が滅亡を免れ 命が死の川を渡らずに済むようにされる。(新共同訳)
創世記28章10-15節で、神はヤコブに、彼が横たわった地に帰ること、彼の子孫は地の塵のように多くなること、そして彼が行くところならどこにでも、神はヤコブと共にいることを約束された:
10 ヤコブはベエル・シェバを立ってハランへ向かった。11 とある場所に来たとき、日が沈んだので、そこで一夜を過ごすことにした。ヤコブはその場所にあった石を一つ取って枕にして、その場所に横たわった。12 すると、彼は夢を見た。先端が天まで達する階段が地に向かって伸びており、しかも、神の御使いたちがそれを上ったり下がったりしていた。13 見よ、主が傍らに立って言われた。 「わたしは、あなたの父祖アブラハムの神、イサクの神、主である。あなたが今横たわっているこの土地を、あなたとあなたの子孫に与える。14 あなたの子孫は大地の砂粒のように多くなり、西へ、東へ、北へ、南へと広がっていくであろう。地上の氏族はすべて、あなたとあなたの子孫によって祝福に入る。15 見よ、わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、わたしはあなたを守り、必ずこの土地に連れて帰る。わたしは、あなたに約束したことを果たすまで決して見捨てない。」(新共同訳)
ヨブの夢は警告につながり、ヤコブの夢は約束につながった。聖書に登場するもう一人の人物、ヨセフもまた、夢を見たことでトラブルに巻き込まれた。しかし、彼の問題は夢を見る前から始まっていたのであって、むしろ複雑で機能不全に陥った家族との関係からくるものだったのだ:
3 イスラエルは、ヨセフが年寄り子であったので、どの息子よりもかわいがり、彼には裾の長い晴れ着を作ってやった。4 兄たちは、父がどの兄弟よりもヨセフをかわいがるのを見て、ヨセフを憎み、穏やかに話すこともできなかった。 (創世記37章3-4節、新共同訳)
若い頃、ヨセフは、このもつれた家族関係の中での彼の将来を予感させる、2つの夢を見た。最初の夢では、ヨセフと兄たちが畑で穀物の葉鞘を集めていて、ヨセフの鞘は高く立ち、兄たちの鞘はそれにひれ伏していた。
5 ヨセフは夢を見て、それを兄たちに語ったので、彼らはますます憎むようになった。6 ヨセフは言った。 「聞いてください。わたしはこんな夢を見ました。7 畑でわたしたちが束を結わえていると、いきなりわたしの束が起き上がり、まっすぐに立ったのです。すると、兄さんたちの束が周りに集まって来て、わたしの束にひれ伏しました。」
8 兄たちはヨセフに言った。 「なに、お前が我々の王になるというのか。お前が我々を支配するというのか。」 兄たちは夢とその言葉のために、ヨセフをますます憎んだ。(創世記37章5-8節 新共同訳)
ヨセフの2つ目の夢では、父と母が太陽と月に、11人の兄たちが星になり、全員ヨセフにひれ伏すのを見た。
9 ヨセフはまた別の夢を見て、それを兄たちに話した。 「わたしはまた夢を見ました。太陽と月と十一の星がわたしにひれ伏しているのです。」
10 今度は兄たちだけでなく、父にも話した。父はヨセフを𠮟って言った。「一体どういうことだ、お前が見たその夢は。わたしもお母さんも兄さんたちも、お前の前に行って、地面にひれ伏すというのか。」 (創世記37章9-10節 新共同訳)
すでにヨセフを嫌う理由はたくさんあったのだが、2つの夢を聞いた後、嫉妬深い兄弟たちは当初ヨセフの殺害を計画していた。しかし、ヨセフを憐れむ一人の兄弟の忠告により、彼らは計画を変更し、銀20シェケルでヨセフをイシュマエル人に売り、ヨセフはエジプトに連れて行かれた。エジプト人のポティファルはエジプト王の役人の一人で、衛兵隊長であったが、ヨセフをイシュマエル人から買い取った。神はヨセフを祝福し守りつづけ、彼はその地の総督となった。カナンの地が飢饉に見舞われたとき、人々は穀物を買うためにエジプトを訪れた。その穀物は、もともとヨセフが飢えた人々のために貯蔵しておいたのだ。
創世記42章1-6節に、ヨセフが若いときに見た夢が、どのように成就したか記している。
1ヤコブは、エジプトに穀物があると知って、息子たちに、「どうしてお前たちは顔を見合わせてばかりいるのだ」と言い、更に、2 「聞くところでは、エジプトへ下って行って穀物を買ってきなさい。そうすれば、我々は死なずに生き延びることができるではないか」と言った。
3 そこでヨセフの十人の兄たちは、エジプトから穀物を買うために下って行った。4 ヤコブはヨセフの弟ベニヤミンを兄たちに同行させなかった。何か不幸なことが彼の身に起こるといけないと思ったからであった。5 イスラエルの息子たちは、他の人々に混じって穀物を買いに出かけた。カナン地方にも飢饉が襲っていたからである。
6 ところで、ヨセフはエジプトの司政者として、国民に穀物を販売する監督をしていた。ヨセフの兄たちは来て、地面にひれ伏し、ヨセフを拝した。
上記の要約は、聖書に記録されている夢の三例目のスナップ写真に過ぎない。創世記50章の終わり、ヨセフの死まで読み進めていただきたい。家族内の赦しと修復についての聖句で、私の好きなものの一つは、創世記50章15-21節に記されている。
15 ヨセフの兄弟たちは、父が死んでしまったので、ヨセフがことによると自分たちをまだ恨み、昔ヨセフにしたすべての悪に仕返しをするのではないかと思った。16 そこで、人を介してヨセフに言った。 「お父さんは亡くなる前に、こう言っていました。17 『お前たちはヨセフにこう言いなさい。確かに、兄たちはお前に悪いことをしたが、どうか兄たちの咎と罪を赦してやってほしい。』 お願いです。どうか、あなたの父の神に仕える僕たちの咎を赦してください。」 これを聞いて、ヨセフは涙を流した。
18やがて、兄たち自身もやってきて、ヨセフの前にひれ伏して、「このとおり、私どもはあなたの僕です」と言うと、 19 ヨセフは兄たちに言った。「恐れることはありません。わたしが神に代わることができましょうか。 20あなたがたはわたしに悪をたくらみましたが、神はそれを善に変え、多くの民の命を救うために、今日のようにしてくださったのです。
21 どうか恐れないでください。このわたしが、あなたたちとあなたたちの子供を養いましょう。」 ヨセフはこのように、兄たちを慰め、優しく語りかけた。(新共同訳)
さて、聖書に登場する絶好の夢の例をいくつか見てきたが、そもそも夢とは何なのかと疑問に思うかもしれない。
夢とは、睡眠中に起こる一連の思考、イメージ、感情と定義される。私たちは、一晩に少なくとも4~6回は夢を見ると言う専門家もいる。夢は睡眠中いつでも起こりえるのだが、レム睡眠(急速眼球運動)中に見ることが最も多い。レム睡眠はノンレム睡眠(非REM眼球運動)の最終段階で、通常は入眠から約90分後に始まる。レム睡眠中は、脳がより活発になり、閉じたまぶたの下で眼球が素早く動く。このような状態は、現実と思われる強烈な夢を見るのに理想的な環境を作り出す。 また、レム睡眠の時間は夜が更けるにつれて長くなる傾向があるため、目覚める直前に見る夢が長時間の体験のように感じられることもある。
睡眠サイクルは、年齢、ストレスの度合い、飲食物の摂取、薬の服用など、さまざまな状況下で変化する。 下の図は、人間の一般的な睡眠サイクルを示している。

轟く雷、不滅の炎、海割りを通して私たちと交信する神が、夢という平凡でありふれたものを通しても私たちに語りかけてくださるということは、癒しになるのではないだろうか。
これかの4カ月間、私のブログは、神が私たちとコミュニケーションを取るさまざまな方法に焦点を当てる。
それまでの間 ―
良い夢を!
https://www.verywellhealth.com/the-four-stages-of-sleep-2795920