Japanese Category

しっかりと立つ

10 終わりに言います。主にあって、その大能の力によって強められなさい。11 悪魔の策略に対して堅く立つことができるように、神のすべての武具を身に着けなさい。12 私たちの格闘は血肉に対するものではなく、支配、力、この暗闇の世界の支配者たち、また天上にいるもろもろの悪霊に対するものです。 13 ですから、邪悪な日に際して対抗できるように、また、一切を成し遂げて堅く立つことができるように、神のすべての武具を取りなさい。14 そして、堅く立ちなさい。腰には心理の帯を締め、胸には正義の胸当てをつけ、15足には平和の福音の備えをはきなさい。16これらすべての上に、信仰の盾を取りなさい。それによって、悪いものが放つ火矢をすべて消すことができます。17救いの兜をかぶり、御霊の剣、すなわち神のことばを取りなさい。18あらゆる祈りと願いによって、どんなときにも御霊によって祈りなさい。そのために、目を覚ましていて、すべての聖徒のために、忍耐の限りを尽くして祈りなさい。19また、私のためにも、私が口を開くときに語るべきことばが与えられて、福音の奥儀を大胆に知らせることができるように、祈ってください。20私はこの福音のために鎖につながれながらも使節の務めを果たしていきます。宣べ伝える際、語るべきことを大胆に語れるように、祈ってください。(エペソ人への手紙6章10節―20節, 新改訳2017)

最近、聖書の「エペソ人への手紙」の学びを終えた。エペソの人々に宛てた、使徒パウロの言葉をじっくり考えた時、「しっかり立つ(stand firm)」という二つの単語が繰り返し心に浮かんだ。パウロがこの箇所を書いたとき、彼は異邦人に福音を伝道したことで逮捕されていた。彼は鎖につながれていたが、書くことは許されており、直接一緒にいられずとも、初期の教会の人たちに、耐えるようにと励ましていたのだ。

使徒パウロが、戦いにおいて「しっかり立つ」ために、ローマ軍の装備を身につけるという比喩を用いているのと同じように、神様は人間の体にも、「しっかり立つ」ための備えを与えてくださった。神経系と筋肉系の連携は、体が直立姿勢を保つうえで非常に重要であり、特に重要な脚の筋肉は三つある。

腓腹筋:腓腹筋は下腿後面に位置する大きくて表層にある筋肉であり、ふくらはぎの大部分を形成している。

解剖学的構造

・構成:二つの筋頭に分かれており、内側頭(内側の部分)と外側頭(外側の部分)からなる。

・起始部:両筋頭とも、膝関節のすぐ上の大腿骨から始まっている。

・停止部:筋線維は下腿の中ほどで合流し、より深部にあるヒラメ筋と結合してアキレス腱(踵骨腱)を形成し、踵骨(かかとの骨)に付着する。

ヒラメ筋:ヒラメ筋は下腿後面に位置する幅広く扁平な筋肉で、大きな腓腹筋のすぐ下にある。これらは共にふくらはぎの筋肉を形成する。ヒラメ筋は主に遅筋(筋持久力にすぐれている)から構成されるため、まっすぐに立つ姿勢を維持するための持続的な力を発揮し、体が前方に倒れるのを防ぐ働きを持つ。ヒラメ筋が収縮すると、下肢の静脈を圧迫し、重力に逆らい血液を心臓へ押し戻す働きをする。

解剖学的構造
・起始部:筋頭は脛骨の上部に接合している(脛骨と腓骨)

・停止部:筋線維は腓腹筋と合流し、アキレス腱を介してかかとの骨に付着する。
・前脛骨筋:前脛骨筋は、下腿の前面にある筋肉の中で最も大きい筋である。

解剖学的構造

・起始部:筋頭は腓骨の上部外側の骨幹部に付着する。

・停止部:筋繊維は強い腱へと移行し、その腱は足首を横切って、第1中足骨(母趾側の足の骨)の底部に付着する。

彼が投獄されていた間、パウロにはローマ兵の軍装をじっくり観察し、彼らが日々任務の中で「しっかりと立ち続ける」姿を見る十分な時間があったに違いない。おそらくそれが、悪しき者との戦いにおいて霊的な武具を身に着けるという発想につながったのだろう。しかし同時に、パウロは詩篇におけるダビデの言葉を思い起こしていたのかもしれない。ダビデは何度も、敵と戦う自分を立たせ、支えてくださる主を賛美している。詩篇18章の次の節は、パウロの描写と非常によく似ている。

詩篇18章32-36節
32 神は私に力を帯びさせ
  私の道を全きものとされます。
33 主は 私の足を雌鹿のようにし
  高い所に立たせてくださいます。
34 戦いのために私の手を鍛え  腕が青銅の弓も引けるようにしてくださいます。35あなたは 御救いの盾を私に下さいます。 
  
あなたの右の手は私を支え  あなたの謙遜は私を大きくします。
36 あなたは私の歩みを大きくし
  私のくるぶしはゆるみません。

神は、私たちがしっかりと立ち続けるために肉体の筋肉を授けてくださると同時に、一緒にいてくださる、という賜物もくださる。私たちがすべきことはただ一つ、神に助けを求めることだ。すなわち、霊の武具を身に着けることを助けていただき、過去における神様の救いの御業を思い起こさせていただき、そして神様が私たちのために備えてくださっている「広い道」に目を開かせてもらうことだ。最後までしっかりと立ち続けることができるよう助けてくださるのは、神様に他ならないのだ。

Leave a comment